離乳食いろいろ

現在、来年2月からの展示に向けて、準備真っ最中です。テーマは「FOOD & BABY 世界の赤ちゃんと食」。リサーチ・展示の主催は「わたしたちのたべもの -大根編-」で取材コーディネートをしてくださった、maru communicateさん。私は展示の構成&デザイン監修を担当させていただきます。展示の詳細についてはまた別途、ご案内させていただきます。

ということで、その一環として、リサーチで情報を得た、世界の離乳食をいろいろ実験的に作っているところです。

離乳食といえば、日本はお米のお粥から、と相場が決まっているようですが、世界ではもっといろいろな食材が離乳食になっているようです。中には「ちょっと、あなた、こんなもの赤ちゃんに食べさせて大丈夫なの??」とお姑さん(誰でしょう?)に怒られそうなものまで。

実際に味見をしているのですが、やはり多くの場合は塩分控えめなので、物足りない感じではあります。ただ、その分、同じ「米」を使っていても、米粉でつくるお粥と米粒や炊いたご飯で作るお粥は甘みが違うのだなあ、などと気付かされます。

ちなみに、「苦味」や「酸味」は腐敗と結び付けられていて、赤ちゃんは基本的に食べたがらないそうです。ですので、大人になって苦いものや酸っぱいものを「美味しい」と感じるのは、そういう食文化の中で育ったからということですね。そして、そうした味わいを「料理」や「発酵」などを通して作り出すことは、やはり人間ならではの行為です。

写真はある国の離乳食を作っている様子です。赤米の米粉、バター、塩を入れています。さて、どこの国でしょうか?